演奏家からのお便り11

今日のお便りは来週5月30日、ガラ工房でリサイタルを行う佐藤卓史さんからです。

残席も少なくなりました。参加ご希望の方はお早めに連絡ください。


掛川にはしばらくご無沙汰してしまいました。最後にお邪魔したのは2015年のかねもティーカルチャーホールでのリサイタルだったと思います。バックハウス旧蔵のインペリアルに初めて触らせていただき、ホールに響き渡る蕩けるような美音に包まれながら演奏したのを覚えています。

今回ひさしぶりに掛川に伺い、懐かしいGala工房で演奏させていただくのを楽しみにしています(5月30日)。前後では、5月27日にカフェ・モンタージュ(京都)、29日に宗次ホール(名古屋)、6月3日に東京文化会館小ホールでシューベルトのリサイタルを開催します(東京公演はベーゼンドルファー・インペリアル使用)。

コロナ禍で昨年は4月から8月まで一度も舞台に立つことなく過ごしました。これほど長くステージから離れたのはデビュー以来初めてのことでしたが、降ってわいたようなお休みの期間、どうせなら有意義に過ごしたいと思い、まずは長年の懸案だったオンラインショップを開設。CDや楽譜をより多くの方にご購入いただけるようになりました。作曲活動にも時間を割くことができ、この間に完成したチェロとピアノのための「夜想」は新倉瞳さんとの演奏で配信初演されました。

依頼を受けて4年間もだらだらと執筆を続けていたチェルニーについての書籍も、この機に一気に書き上げ、脱稿しました。今年3月に「チェルニー活用法」(ヤマハミュージック)として出版されています。

CDレコーディングにも力を入れ、以前から録音したいと思っていた「ソナチネアルバム」第1巻・第2巻を収録。相模湖交流センター(神奈川県)の素晴らしいベーゼンドルファー275で納得のいくまで音楽を追求することができました。コロナ禍がなければ、これほど短期間では完成できなかったアルバムです。是非多くの方に手に取っていただきたいと思っています。

昨年秋から演奏活動が再開し、また忙しい日々が戻ってきました。終演後のサイン会やお客様との交流はまだ許可されないことも多く、公演後の楽しい打ち上げもしばらく我慢しなければなりませんが、日本は演奏会が開けるというだけでも諸外国よりだいぶマシな状況であるようです。

何と言っても残念なのは、以前のように気軽にヨーロッパに行けなくなってしまったことです。年に何度かウィーンの自宅(留学時代からずっと借りっぱなしにしているのです)に滞在し、街を歩き、友人たちに会い、オペラを見たり、作曲家の自筆譜を調べたりすることが、いかにその後の日々の生活や、音楽のインスピレーションに力を与えていたかをひしひしと感じます。

今はベーゼンドルファーの響きに身を委ねながら、モーツァルトやシューベルトやブラームスの音楽を弾くことが、ウィーンの風の香りを思い出すよすがになっています。

佐藤卓史

[LINK]

佐藤卓史公式オンラインショップ https://takashisato.official.ec/

佐藤卓史公式ウェブサイト http://www.takashi-sato.jp/

佐藤卓史シューベルトツィクルス連動ブログ「シューベルティアーデ電子版」 http://schubertzyklus.blog.fc2.com

佐藤卓史公式ツイッター https://twitter.com/TakashiPf




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